Lattice receptacle・明暗の境界 /2007年制作 h26×w50×d57cm Porcelain 撮影:表恒匡
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亀井洋一郎は、2011年2月18日より香川県立ミュージアムにて開催される「香川県文化芸術新人賞受賞作家展」に出展致します。
漆芸家辻孝史氏との二人展で、亀井はLattice receptacle(ラティス レセプタクル)シリーズの最初期から近作までの代表的な作品8点を展示予定です。
ご高覧頂ければ幸いに存じます。
以下、詳細です。
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会場:香川県立ミュージアム
http://www.pref.kagawa.jp/kmuseum/index.html
会期:平成23年2月18日(金)~3月6日(日)
休館日:2月21日(月)、2月28日(月)
時間:午前9時~午後5時(入館は閉館の30分前まで)
観覧料:無料
主催:香川県、香川県立ミュージアム
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亀井洋一郎(陶芸家)
プロフィール
1974年 香川県生まれ
1999年 大阪芸術大学大学院芸術制作研究科修了
2001年 第39回朝日陶芸展グランプリ受賞
2004年 第1回台湾国際陶芸ビエンナーレ優秀賞受賞(台湾)
2006年 京都市立芸術大学大学院美術研究科博士(後期)課程修了 博士号(美術)取得
2009年 第5回京畿道世界陶磁ビエンナーレ(韓国)
第56回ファエンツァ国際陶芸展(イタリア)
2010年 平成21年度京都市芸術新人賞受賞
平成21年度香川県文化芸術新人賞受賞
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淡い青白磁調の格子体を基本形とするLattice receptacle(ラティス レセプタクル)シリーズは、鋳込み技法の量産性を応用した中空の同一単位(一辺5cmの立方体)の集積によって成り立ちます。
こうした造形のシステムは、長い歴史の中でやきものを内から支えてきた技法や工程、及びそれらに添うように存在する構造性や空間性に、自分なりの視点から築いた理論を重ね合わせることで導いたものですが、近年は磁器素材や釉薬の材質感と光の作用との密接な関係性を契機に、作品内部へもたらされる陰影の様相に意識をおいてその可能性を模索してきました。
すべての空間は何かしらの容器であり、何かしらに満たされることで存在し得ます。それは「一枚の皿の上」にも、「無限に広がる宇宙空間」にも同じ原理で存在しているといえますが、やきものがこれからの展開においても人々の開かれた感覚を満たし、無限の体験へいざなうものであると、私は信じています。
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Lattice receptacle・錐体のスクリーン 2 /2009年制作 h25×w63×d56cm Porcelain 撮影:表恒匡
Lattice receptacle・明暗の境界 /2007年制作 h26×w50×d57cm Porcelain 撮影:表恒匡
Lattice receptacle・光の舞台 /2005年制作 h35×w35×d35cm Porcelain 愛知県陶磁資料館寄託 撮影:豊永政史
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